ローマ数字の法則
ローマ数字にはローマ数字を表現する法則が存在します。その法則を理解しておけば、ローマ数字が何の数字であるか一目瞭然です。
覚えておくべき基本の数字
まず、ローマ数字のVを覚えましょう。このVはアラビア数字でいうところの5にあたります。
Ⅴ=5 であることをまず覚えてください。(暗記してください)
(ローマ数字で表記されている時計もありますのでなんとなく知っている人も多いでしょう。)
アラビア数字の1,2,3,4,5をローマ数字で表記すると
Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ
となります。
Ⅰ,Ⅱ,Ⅲは直感的にアラビア数字の1,2,3だとわかります。
ここで注目するのはローマ数字のⅣです。(カッコ内はアラビア数字)
Ⅴ(5)の左側にⅠ(1)を表記することでⅣ(4)を表します。
すなわちⅤ(5)からⅠ(1)を引くことでⅣ(4)を表現しています。
それではローマ数字のⅥは何の数字を表しているでしょうか?
これはアラビア数字の6を表しています。
Ⅴ(5)の右側にⅠ(1)を表記することでⅥ(6)を表しています。
すなわちⅤ(5)にⅠ(1)を足すことでⅥ(6)を表現しています。
このように、ローマ数字では基本の数字に足したり引いたりして数字を表していきます。
基本となる数字
基本となる数字は先述のⅤを含めて、Ⅰ, Ⅴ, Ⅹ, Ⅼ, Ⅽ, Ⅾ, Ⅿ(1, 5, 10, 50, 100, 500, 1000)があります。
ローマ数字の基本となりますのでこの7つは覚えておきましょう。
- Ⅰ,1
- Ⅴ,5
- Ⅹ,10
- Ⅼ,50
- Ⅽ,100
- Ⅾ,500
- Ⅿ,1000
先のⅣのように基本の数字の左側に小さい数がある場合は引き算、Ⅵのように基本の数字の右側に小さい数字がある場合は足し算になります。
9をローマ数字で表すと?
それではアラビア数字の9をローマ数字で表してみましょう。
アラビア数字の10はローマ数字でⅩ(基本となる数字)です。
9は「-1+10」なので、Ⅸとなります。
ちなみにローマ数字のⅪは「10+1」ですので11となります。
100と200をローマ数字で表すと
ローマ数字で100は基本の数字でⅭと表します。では200はどう表すでしょう?
200は「100+100」ですので、ローマ数字ではⅭⅭと表します。
ちなみにローマ数字の199は「100+90+9」ですので、CXCIXと表します。
ローマ数字の201は「200+1」ですので、CCIと表します。
この記事を書いているのは2021年です。
2021をローマ数字で表すと「2000+20+1」ですのでMMXXIとなります。
規則性さえ覚えてしまうと、ローマ数字も簡単ですね。
規則性など覚えてられない!すぐにローマ数字を確認したい!という人はこちらに、ローマ数字一覧表を作っていますのでこちらを参照してください。
論理的思考力を鍛えよう!
ローマ数字の法則は論理的ですので、論理的な思考力を鍛える練習にもなります。
ローマ数字の法則を説明した上で、
「2021をローマ数字で表すとどうなるでしょう?」といった入試問題が出題されてもおかしくありません。
論理的思考力を問う大学入試はもちろん、高校入試や中学入試で出題されるかもしれません。
ちなみにこの「ローマ数字の法則」は私が講師を務める学習塾で小学1年生~小学3年生対象に実施したものです。【超速学習コースの遊び学習】
他にも論理的思考力を鍛える記事を書いていますので、もしよろしければこちらも活用してください。⇒「ある法則で数字が並んでいます。□に入る数字は何でしょう?」地頭を鍛える数学の問題
本日のまとめ
- 基本となるローマ数字を覚えよう。Ⅰ, Ⅴ, Ⅹ, Ⅼ, Ⅽ, Ⅾ, Ⅿ(1, 5, 10, 50, 100, 500, 1000)
- 基本となるローマ数字の左右に小さなローマ数字を書いて増減を表そう。
- 論理的思考力を鍛える練習になるよ。
- 入試で出題されるかもしれません。