受験生の皆さんは日々勉強に励んでいることだろう。
「勉強はすればするほど、何がわからないのかわかってくる。わからないものが何なのかわかってくると、もっと知りたくなる。」
これが勉強の醍醐味の一つといえるだろう。
ところで、この醍醐味の意味はご存知だろうか?
広辞苑によると
- 醍醐のような最上の教え
- 醍醐のような味、すなわち美味をほめて言う語
- 深い味わい。本当のおもしろさ。物事の神髄などをいうことば
であるが、そもそも醍醐の意味からしてわからないという人も多いだろう。
この醍醐味というのは五味の一つ。五味というのは牛や羊の乳を精製する過程における、五段階の味を指す。
- 乳味(にゅうみ)
- 酪味(らくみ)
- 生酥味(しょうそみ)
- 熟酥味(じゅくそみ)
- 醍醐味(だいごみ)
この第五番目(醍醐)の味というのが醍醐味である。
- 乳味はミルクそのものの味
- 酪味はミルクを煮詰めた練乳の味
- 生酥味は酪を固めたバターの味
- 熟酥味は生酥をさらに熟成したものの味
- 醍醐味は熟酥をさらに完成させた究極の味
奈良時代の貴族達は荘園内に牧場をつくり、牛や羊の乳製品を作り食べていた。
庶民には手の届かない嗜好品である。
究極の味である「醍醐味」を作るにはもの凄い時間と労力がかかったことだろう。
現代では食べ物の意味を離れて「何事にも変えがたい楽しみ、本当の面白み」の意味として使われている。
勉強の醍醐味を感じることができれば、受験勉強もつらいものでゃなく楽しいものとなることだろう。
ちなみにこの醍醐味は現代のヨーグルトであるという説もある。
昔は貴重だった醍醐味(ヨーグルト)も今では手軽に食べられる。受験勉強にも簡単にたどり着ける裏技があればよいのだが、世の中はそんなに甘くない。
あるとすれば「勉強の醍醐味を感じること」といえるかもしれない。
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