今日は中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)です。中秋の名月だからといって必ず満月というわけではありません。
次に満月の中秋の名月が見られるのは2021年です。
2020年の東京オリンピックより、さらに一年後です。
今日は全国的に天気がいいみたいですね。
みなさんには満月の中秋の名月が見えているでしょうか?
中秋の名月は旧暦の8月15日。この日は「おだんご」を食べながらお月見をする日です。今日はうさぎの歌を歌いながら中秋の名月を鑑賞しましょう。
童謡「うさぎ」の歌詞
うさぎ うさぎ
なに見てはねる
十五夜お月さま
見てはねる
(童謡の「うさぎ」の歌で「十五夜お月様」というのは旧暦の8月15日のことです。)
さて受験生はお月見に酔いしれている場合ではありません。しっかり勉強もしておきましょう。
①「中秋の名月」と「仲秋の名月」どちらが正しい?
正解は「中秋の名月」です。
中秋の意味は 秋の真ん中。旧暦の8月15日。
仲秋の意味は秋三ヶ月(7月・8月・9月)の中の月。すなわち旧暦の8月。
②中秋の名月を英語で言うと??
「harvest moon」
です。
中秋の名月はもともとサトイモの収穫祭であったという説が有力です。このことからharvest(収穫期)のmoon(月)といわれます。
お月見のときに、おだんごはもちろんですがお餅(月餅)やススキ、サトイモを供えているのを見たことはありませんか?
③そしてこの秋の月を歌った百人一首があります。
「月見れば ちぢにものこそ かなしけれ わが身ひとつの 秋には あらねど」
大江千里(おおえのちさと)の歌です。
この和歌の意味は
「月を見ていると、さまざまに心が乱れ、物悲しくなってくる。秋は、私一人のためにやって来たわけではないけれど」
今日は満月の中秋の名月です。これを機にこの和歌だけでも覚えてみてはいかがでしょうか。⇒エビングハウスの忘却曲線からの脱却!効率の良い暗記法・記憶術
(今日覚えたらなかなか忘れませんよ!月を見るたびに思い出しましょう)
百人一首には和歌の技法や古文常識、歴史的背景など学ぶべき情報がてんこ盛りです。
余力のある人は大江千里のこの歌だけでなく百人一首すべてを覚えましょう。
(私が通っていた高校では高1のときに全員覚えさせられました。)