マサさんから
「京大工志望の浪人です。マーク模試ではA判定とれます。京大オープンなどの京大模試ではC判定がやっとです。特に数学がヤバくて30点とれません。マークの数Ⅰではたまに100点とれます。京大2次数学で得点できるアドバイスお願いします。」
生活習慣さんから
「数学は今偏差値70程なんですが、
黄色チャートしかやってないんでずが、なにかやったほうがいいですか?」
というご質問を頂きました。
京大数学2次試験対策
マーク式の模試(数学)で高得点をとれるが、京大型の模試(数学)で得点を取れない人の傾向として、暗記型の勉強をしてきた人をよくみかけます。
最近の京大数学では難問は出題されず、基礎学力に「ちょっとした発想力」があれば解ける良問が出題されます。
暗記型の勉強をしてきた人はこの「ちょっとした発想力」が欠けている場合が多い。
また、数学に時間をかけているのに筆記型の模試では得点が伸びないという人にも「ちょっとした発想力」が欠けている場合が見うけられます。
「ちょっとした発想力」を身につけるには
「良問」を時間をかけてじっくり解く!
ということをやってください。
では良問とはどんな問題を解けばよいのでしょうか。
ズバリ「京大の過去問」と「予想問題集(模試の過去問題)」です。
- 京都大学(理系) (2012年版 大学入試シリーズ)
- 京都大学(文系) (2012年版 大学入試シリーズ)
京大の理系数学25ヵ年・京大理系数学25ヵ年などもありますが指導要領も難易度も違う古い問題はやる必要はありません。(余力があればやりましょう。)
過去問題の7年分を終えたら京大数学の予想問題集をやっていきいましょう。
アマゾンでは購入できませんが、河合塾や駿台から発売されている京大即応オープンや京大入試実戦模試の過去問題集がお勧めです。(大手の書店で探してみましょう)
また「Z会の京大理系数学」で京大特有の出題傾向を踏まえた問題を解いていくのもお勧めです。
Z会を期日どおりにしっかり提出することが難しい場合、京大の予想問題だと割り切って手元にストックしておきましょう。
過去問題集や予想問題集が難しいと感じる場合、大学への数学シリーズで演習を重ねるとよいでしょう。
- 1対1対応の演習/数学I―大学への数学 (1対1シリーズ)
- 大学への数学 1対1対応の演習 数学A 新課程版 (1対1シリーズ)
- 1対1対応の演習/数学II―大学への数学 (1対1シリーズ)
- 1対1対応の演習/数学B―大学への数学 (1対1シリーズ)
- 1対1対応の演習/数学III―大学への数学 (1対1シリーズ)
- 1対1対応の演習/数学C―大学への数学 (1対1シリーズ)
入試まで時間のない人や手っ取り早く「ちょっとした発想力」を身につけたい人には
「難関大突破数学の底力―Top Grade 」 がお勧めです。
問題数は126題と少ないですが、非常に良問ぞろいです。ちょっとした発想力を鍛えるためにはもってこいの問題集です。
現役生の場合、問題数が少ないためこれだけでは演習不足です。「1:1対応の演習」と並行して進めるとよいでしょう。
マサさんの場合ある程度の基礎力がありそうですから
まず「難関大突破数学の底力―Top Grade 」 をやってから「京大の過去問」と「予想問題」をやっていくとよいでしょう。
浪人ということですので(昨年も京大を受験しておられた場合)既に京大の過去問を解いたことがあるかもしれません。その場合でも最近4年間分の京大過去問(数学)は必ず解きなおしておきましょう。
わからなくてもすぐに解答を見るのではなく、じっくり考える習慣をつけることが重要です。
京大数学を解けるようになる前段階では、
「時間さえかければほとんどの問題を解答できるようになる」
という段階があります。
その段階に到達してから、「時間内に京大の問題を解ききる」という段階に進んでいきます。
問題をたくさん解くのではなく、良質の問題をじっくり考えながら、解くということが重要です!
生活習慣さんからの質問
「数学は今偏差値70程なんですが、
黄色チャートしかやってないんでずが、なにかやったほうがいいですか?」
大阪大学・九州大学の理系を目指す生徒には「青チャート」をお勧めしているのですが、既に黄色チャートをやっておられるということですので、「黄色チャート」を継続してやっていくことをお勧めします。
現在高2ということですので、黄色チャート以外に4STEPや4TRIALなどの問題集をやっていることと思います。(学校で黄色チャートを指定していることから、3TRIALかもしれませんが、3TRIALでもOKです)
基本は
学校の授業+黄色チャート+4STEPなどの問題集
です。
これに加えて「1:1対応の演習」をやっていくのがお勧めです。
「1:1対応の演習」が難しいと感じる場合、「チョイス新標準問題集」
がお勧めです。
1:1対応の演習 より少し易し目の良問が揃っています。
学校の授業進度にもよりますが、なるべく早く数Ⅲ・数Cまで終わらせて、過去問や予想問題といった志望校の傾向にそった問題に着手しましょう。
センター試験対策についてはまた時間のあるときにまとめたいと思います。