京都大学の理系学部で工学部だけ二次試験に国語がなかった。
国語の苦手な理系学部受験希望者は工学部に流れる傾向があったが、2009年度(平成21年度)入試からはそうはいってられなくなった。
工学部の入試実施から国語が必須科目になったのだ。
以下は京都新聞に掲載された記事よりの抜粋
京大、09年度入試から 京都大は14日、2009年度入試の実施科目を発表した。工学部は2次試験で全学科とも 国語を必須科目とし、経済学部は一般選抜、論文選抜に加え、新たに理系選抜を導入する。
この結果、京大は、後期日程(医学部保健学科)を除き、全学部で国語が必須となった。
工学部は、学力低下が指摘される状況を踏まえ「理系であっても総合力が必要で、 国語の力が基本になる」(西本清一副学長・工学研究科長)とし、1979年の 共通一次試験(現在の大学入試センター試験)の実施を機に2次試験から外していた国語を必須とした。
工学系で2次試験に国語を課している例は東京大があるが、関西の主要な大学ではない。
西本副学長は「論文を書くにも英語を使うにも国語力は欠かせない。文理融合で人材を育てるという
メッセージ」と話している。 経済学部は、論文選抜(50人)を、論文選抜(25人)と理系選抜(25人)の
二つに分け、論文選抜は論文・国語・外国語、理系選抜は国語・数学・外国語の3科目を課す。
論理的表現力をみる論文入試と、数学的な思考をみる理系型入試とに明確に分けて、 多様な学生選抜をめざすという。